米国銀行口座のDebitカードは、米国外のATMから現地通過の引き出しができるが、いつも悩ましいのが手数料。現地のATMで追加の手数料がかかり、小さな額かもしれないけどチリツモで繰り返しているとそれなりの額になる。加えて為替手数料なども乗っかってきたりしてさらにそれらが上乗せされる。
Fidelity Cash ManagementデビットカードはATM手数料がReimburse (キャッシュバック) されるので無料になる!
色々調べたところFidelityのCash ManagementアカウントだとATM手数料が無料なのである。厳密には後日ATM手数料が還元されて、無料になるという仕組みだ。これが利用できれば日本の銀行に事前にお金を移動させたりせずに直接引き落としができるので便利になる。

ここでFidelity Cash Managementに入ろう!と思った人はこの記事後半にあるStarter Packなどキャンペーンを駆使して開設するとキャッシュがもらえたりするのでうまく活用してください!
セブン銀行にて引き出し
Fidelity Cash ManagementデビットカードはPLUS、INTERLINK、STARが提携しているATMから引き落としができる。日本の多くのコンビニで利用できると思う。試しに三井住友銀行のATMで引き落とししようとしてみたところ、ここは対応していなかったので銀行ATMよりもコンビニATMの方が良いと思う。
実際にセブン銀行にて引き出しをしてみた。手数料は以下の通り。
- 10,000円 : 110円
- 20,000円以上: 220円
ATM手数料は後日還元される (はずな) ので、70,000円を引き出し。
総額70,220円が引き出されたことがわかる。

引き出しは日本円 (現地通貨) で!
セブン銀行の場合、引き出す際には口座がドル建てなのでドルで引き出すか、円で引き出すかを選択できる。ここでは必ず日本円の70,220円を選択すること!クレカ払いの際の円払いかドル払いかを選択する仕組みと同じで、ドル払いを選択すると為替手数料が加わった悪いレートでの取引となるのでここは間違えてはいけない。
画面をよく読むと $1 = 139.04円 のレート (手数料込み) が適用されていて総額 $505.02 になっていることがわかる。

Cash Management口座での確定
実際に引き出しをした日から数日が経過して口座での取引が確定する。その際に220円分の手数料もキャッシュバック (Reimburse) される。尚、レートは引き出し当日とは異なるが以下のレート 144.70円/$1 で取引が確定したことがわかる。
$1=~144.70円 [70,000円 / ($485.28-$1.52)]

参考までに確定日の xe.com でのレートは $146.89/$1 だった。

ATMの為替換算されたレート ($139.04/$1)と比較すると結果的に5円の差があったことがわかる。金額で言うと$20くらい差額が出ていることがわかる。
ATM引き出し1日限度額を超過するとエラー
FidelityのCash ManagementのデビットカードはATMでの引き落とし限度額が$520/日に設定されているため、それを超過しての引き出しはエラーになる。セブン銀行は10,000円単位での引き出しのみに対応していたため、2022年10月のレートだと70,000円が限度額になる。レートによっては60,000円などになることもあるので、このあたりは当日のレートの状況に応じて対応する必要がある。

カンクンにてメキシコ・ペソを手数料ゼロでATMから引出し
利用できるのは日本だけに限らないし、どこでも手数料はキャッシュバックされるのでメキシコでも利用!無事にペソを手に入れました。
ただ注意しないといけないのは、レートが銀行ATMによって異なるということと、それに関しては見抜くのは難しいということ。
参考までに、カンクンではCitiBanamaxの方がSantanderよりも手数料が少なかった。
Fidelity Cash Managementはキャッシュバックされるから、少額でまずレートを確認してみるのもありかもしれない。
そして、Santanderは基本的には利用せずにCiti系を使うことにします。
キュラソーにてアンティル・ギルダーを手数料ゼロでATMから引き出し
キュラソー旅行に行った際にも使ってみた!ATM手数料が高くて、戻ってこなかったらどうしようと利用するのを躊躇したが無事手数料返金されました!
50アンティル・ギルダーをATMで引き落とした際の記録はこちら。

利用したATMはBanco di Caribe。他のATMだともっと手数料高くてUSD10だったと記憶。

米国口座から直接引き出せる最強のデビットカード
実際に利用するまでは若干不安だったけれど、このFidelity Cash ManagementのATMカードは
- 米国の口座から直接引き出すことができ、
- 金融機関レートが適用され、かつ
- ATM手数料もかからない
ので今のところ私の中では最強のATMカードとなった。
日本の銀行口座に事前にお金を移したりすることなく、現地で直接引き出すことができるので、換金所で通過交換する必要もないので今後はこれで日本以外の海外も利用していきたいと思う。
注意点
ATMによって手数料として明確にわけずに全込みで引き落とすようになっているケースがある。そういうケースでは手数料が戻ってこないため、恐らく民間のATMではなくて銀行系のATMを使うのが良いのかと思う。
口座開設後$50のデポジットで$100がもらえる!
今なら Introducing the Fidelity Starter Pack℠ のキャンペーンからCash Managementのアカウント開設をして、$50をデポジットするだけで$100もらえるキャンペーン実施中 (2023年6月14日現在)。いつまでやっているかわからないけど、気になった人は作ってみるといいかもね。Roth IRA、Traditional IRAの口座も対象だからCash Management持っているという人はそちらを作るのもありでしょう。
参考: Bank of Americaのデビットカードで米国外のATMで直接引出した場合
ちなみにBank of Americaのデビットカードを直接利用した場合、海外の提携銀行ATM以外で利用すると$5の手数料が毎回発生するとある。そして日本には提携金融機関やATMは無いので、日本で利用すると毎回$5は必ず発生する。
Use your Bank of America ATM or debit card at one of our International partner ATMs and avoid the non-Bank of America ATM $5 usage fee for each withdrawal, transfer or balance inquiry as well as the ATM operator access fee.
加えて、為替換算手数料として3%分がチャージされる。
Bank of America will assess an international transaction fee of 3% of the converted US dollar amount. Foreign ATM operators may offer to do your currency conversion for you, but they may charge a higher fee for conversion. To insure that your currency conversion does not incur a fee higher than 3%, you may refuse the ATM operator's offer to convert the amount of the transaction.
もしかしたらバンカメのステータスによってキャッシュバックされるかもしれないが、全額戻ってくるかどうかわからないので、過去に利用したことはない。詳しくは以下のページにて。
Find International ATM Partners
やはりFidelity最強説ですな
そして、その最強説に拍車をかけるのがこれ↓