米国の医療制度はややこしいですよね。在米8年になりますが、いまだに学ぶことがあります。

最近学んだのが血液検査は必ずしも指示した医師がいる施設で行う必要はなく、検査指示書を独立系ラボ (Independent Laboratory) に持っていって受けても良いということです。

でもなぜそんな面倒なことをしないといけないのでしょう?医師から指示を受けて、その場で血液検査できたら楽ですよね?理由は簡単で検査費用が劇的に変わるからです。

目次

血液検査の見積り

まずは参考までに私が受けたひとつの血液検査の費用について紹介します。

独立系ラボB病院L病院S病院
$10$11$50$29

血液検査によってコストが異なるのと、検査を実施する施設によっても異なります。病院施設の場合、検査費用は病院が自由に設定し、そのうちの X % が保険でカバーされて残りは患者負担になるとのこと。

つまり病院施設は自由度が高いために一般的に患者負担が高くなるようです。

そのため独立系ラボで受ける方が患者負担を抑えることができます。少なくともコスト負担は確認しておきたいですよね。

健康保険によってコストは異なると思うので、必ず保険会社に問い合わせをして指示を受けた血液検査の見積りを取ることをオススメします。

ちなみに上の血液検査は独立系ラボだと$10でL病院だと$50と差額が$40ですが、高額な検査になるとこの幅は差額ではなくてもっと大きくなることもあります。別の検査は見積り上、以下でした。

独立系ラボL病院
$43$211

検査費用が高いものほど要注意ですよね。

Aetna の場合

私の現在の健康保険は Aetna ですが、この健康保険では以下のリンクで独立系ラボを調べることができます。住まいに近いラボを検索し、その上で Aetna のサポートに電話をして該当の検査の費用見積りを確認すると安心できると思います。

https://my.aetna.com/labs

Aetna 独立系ラボ
Aetna 独立系ラボ

ちなみにたまたま出てきた Quest Diagnostics は提携しているラボのようで、多くのケースで病院で検査を受けるよりもリーズナブルに検査ができるということを聞きました。

https://www.questdiagnostics.com

健康保険によって異なるラボで対応しているケースもあるので、契約している健康保険にて確認してみることをオススメします。

独立系ラボのメリットとデメリット

独立系ラボで検査を受けた場合の最大のメリットを患者の負担額は理解いただけていると思いますが、デメリットはあるのでしょうか?

個人的な経験上、独立系ラボの方が検査結果が出るまでに時間がかかるというのが考慮点かと思います。

病院施設での血液検査ラボの場合、検査結果が出るのは早いと当日、遅くても翌日には多くのケースでは出ていました。おそらく施設内に全ての検査設備が整っている利点があるのかと思います。

独立系ラボの場合、もしかしたら検査を受ける場所にも依存するかもしれませんが、検査結果が出るまで数日かかります。

血液検査結果を1日でも早く出したい場合には病院施設など即日結果が出る方が良いかもしれませんね。

まとめ

ネットワーク内の医師・医療提供者 (プロバイダー) や医療施設にすることは前提として、どこで受けるかによってここまで大きな差が出るとは思っていませんでした。

予防 (preventive) は基本的に健康保険でカバーされますが、それを超えると一気に患者負担が増えるので常に注意しておきたいですよね。

今後は急ぎでない限り、注意しながら治療や検査を受けようと思います。医者やナースは患者優先ですぐにガイドしてくれるのですが、費用負担は患者なので、すぐに受け入れずに保険会社に問い合わせるのも常にしておいた方がいいのかもしれません。

保険会社のオンラインで見積りがとれることもあるので、それもうまく活用すると良いかと思います。

Aetna 医療見積り
Aetna 医療見積り

https://health.aetna.com/find-care