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タグ: グリーンカード

I-693健康診断・ワクチン記録とボストン近郊クリニック

グリーンカードの申請最終段階にて I-693 Report of Medical Examination and Vaccination Recordという書類を提出する。

このブログは2021年12月に初版を執筆したものである。最新の状況は可能な限り更新しているが、変更されているかもしれないので最新の情報は CDC のサイトなどで調べることを推奨する。
更新履歴は本ブログ最後のセクションにて確認可能。

I693とは認可された医師 (Civil Surgeon) がいるクリニックや専門病院にて健康診断、尿検査そしてワクチン記録の確認など行い、その結果報告として作成された書類であり、かつ厳封してもらったものである。

2021年12月10日現在、尿検査は一部年齢によっては対象外と変更されている

目次

I-693の書類作成までの流れ

このI-693を作成してもらうためにやらなければならないことは大きく2つ。

  1. ワクチン接種記録もしくは抗体検査記録の準備
  2. Civil Surgeonの予約

ワクチン接種記録を主治医に作成してもらうことでCivil Surgeonによるワクチン記録の確認が効率的になり追加の接種などが要求されないので事前にやっておくと良い。そしてその後、もしくは並行して近隣の最適なCivil Surgeonを見つけて予約する。Civil Surgeonによってはワクチン接種をしてくれるところもあるが、それは別のところでしてくるように依頼をするクリニックもある。

Civil Surgeonにてワクチン接種や抗体検査をすると保険無適用の実費精算となるため、主治医やファーマシーにて保険を活用して摂取することをオススメする

母子手帳予防接種記録を主治医のデータベースに追加

まずは自分が何の予防接種を受けてきたのかを主治医のファイルに記録してもらう必要がある。予防接種ワクチンは日本でも多く受けているが米国の主治医による記録のように電子記録はなく、母子手帳にて管理されているのがほとんどだと思う。そして子供のは通学などで必要になるため小児科主治医にすでに提出していると思うが、大人のは説明していない可能性も高い。

母子手帳のワクチン記録は日本語で記録されているが、それをまずは自力で訳し、印刷するなどして主治医のデータに追加してもらうことをすると良い。我が家はそれで対応した。

必須予防接種リスト

最新の情報は CDC のサイトで改めて調べることをオススメする

CDC の Civil Surgeon 向けのページに Table 1: Vaccine Requirements According to Application Age という表があるが、これが年齢ごとに整理された必要なワクチンである。

The vaccines from the list above that are required for a given applicant are defined in Table 1. Vaccine series have minimum age requirements and typically require months to years to complete. Therefore, it is usually not possible for applicants to receive all vaccinations for the diseases listed above prior to adjustment of status, and they are instead required to receive from the civil surgeon at least one dose of each age-appropriate vaccine listed in Table 1 for which the applicant is not currently up to date. If the applicant is up to date on the required vaccines listed in Table 1, no additional vaccines are required to be given at the time of the medical exam. The civil surgeon should counsel the applicant about the importance of completing the series of vaccines according to the recommended schedule.

table-1-vaccine-requirements-according-to-applicant-age-for-civil-surgeons

18歳から64歳の間を例にとると、必要なものは以下の4つ。

  • Td/Tdap (破傷風・ ジフテリア・百日咳)
  • MMR (三種混合 – 麻疹・風疹・おたふく風邪)
  • Varicella (水痘/水疱瘡)
  • Influenza (インフルエンザ)
  • COVID-19 (コロナウィルス) – 10/1/2021以降必須

2024年9月23日現在 18歳〜64歳では以下のワクチンが追加で必要に変更されている

  • Polio (ポリオ)
  • Hepatitis B (B型肝炎)
Table 1: Vaccine Requirements According to Applicant Age for Civil Surgeons Effective May 1, 2024
Table 1: Vaccine Requirements According to Applicant Age for Civil Surgeons (PDF)

これらは主治医に相談し、未接種の場合はどこかのタイミングで接種しておくと良い。

Civil Surgeonにてレビューされるが、摂取年齢によってはキャッチアップと呼ばれる追加の摂取が必要になる場合がある

抗体検査をする場合

抗体検査による確認での対応については Vaccination ページの Laboratory Confirmation of Immunity セクションに記載されている。

Laboratory Confirmation of Immunity

The civil surgeon should obtain a good history of vaccine-preventable diseases, including measles, mumps, rubella, and varicella, from the applicant to identify any naturally acquired diseases for optional laboratory confirmation.

An applicant who provides a reliable written or oral history of varicella disease does not require laboratory confirmation or further vaccination. To verify a history of varicella, civil surgeons should inquire about: 1. an epidemiologic link to another typical varicella case or to a laboratory-confirmed case or 2. evidence of laboratory confirmation, if testing was performed at the time of acute disease. Persons who meet neither of these criteria should not be considered as having a valid history of disease and should be tested for immunity or vaccinated.

Acceptable tests for the presence of antibodies are US Food and Drug Administration (FDA)-approved kits or Clinical Laboratory Improvement Amendments (CLIA)-certified kits. When using any approved kits, the manufacturer’s guidelines or instructions must be followed.

https://www.cdc.gov/immigrant-refugee-health/hcp/civil-surgeons/vaccination.html

Titers テストで免疫が確認可能なものは以下と同ページに記されている。

  • Measles (麻疹)
  • Mumps (おたふく風邪)
  • Rubella (風疹)
  • Hepatitis A (A型肝炎)
  • Hepatitis B (B型肝炎)
  • Polio (ポリオ)
  • Varicella (水痘/水疱瘡)

Note:‎

Laboratory evidence of immunity is acceptable for measles, mumps, rubella, hepatitis A, hepatitis B, polio*, and varicella if the applicant lacks acceptable documented history of vaccination for these diseases.

*Titers must include all three poliovirus types to be acceptable (additional details found here).

https://www.cdc.gov/immigrant-refugee-health/hcp/civil-surgeons/vaccination.html

FDAもしくはCLIAにて認可されたキットによる結果が予防接種の代わりに認められている。認可されていないキットで検査をするクリニックや病院はないと思うが、念の為に確認するのも問題ないだろう。

Civil Surgeonによっては、そのクリニックで検査しないものは認められないこともあるかもしれないので、Civil Surgeonを先に決めて問い合わせた方が良いと思う。

主治医やクリニックからの検査結果や正式なレターを持参して対応することができる

Civil Surgeonの検索

ワクチンの対応の前でも後でも良いが、I693を作ってもらうためにはCivil Surgeonを探す必要がある。以下のリンクにてZIPコードを入れて検索することができる。

USCIS – Find a Doctor

https://my.uscis.gov/findadoctor

ボストン近郊北部認可病院

上記サイトにて検索して出てきたリストからいくつかいくつか問い合わせをして金額を確認した。施設によってかなり差があり、同日に対応することでグループ割引をしている施設もある。また、対応支払い方法も異なる。

病院大人子供I693専門支払い方法
AFC Urgent Care Bedford (*1)399299 (*2)×Card
AFC Urgent Care Burlington (*1)399299 (*2)×Card
AFC Urgent Care Waltham (*1)399299 (*2)×Card
AFC Urgent Care Stoneham (*1)399 299 (*2)×Card
AFC Urgent Care Arlington499399 (*3)×Card
AFC Urgent Care Watertown499425 (*4)×Card
Healthmasters, Inc.375170 (*5)Cash or Check
Dr. John X. Zhang370370不明Cash
Universal Pediatrics Associates500400 (*6)不明未確認
2021年12月8日現在

*1 : 家族同日診断の場合家族割引 $50
*2 : 15歳以下
*3 : 14歳以下
*4 : 14歳以下
*5 : 15歳以下
*6 : 14歳以下

成人のみ、単身などで金額が変わってくるので総合計、場所、時間を含めて総合的に検討する必要がある。

AFC Urgent Careは(おそらく)フランチャイズなので、全てのAFCが同一金額ではない。系列の場合は同一Civil Surgeonの場合もある。詳しくはImmigration Physicalのページで確認のこと。

AFC Urgent Careが幅広く対応しているが、I693と一般との導線は同じなので他患者との接触を考慮する場合は専門オフィスが良いかもしれない

Civil Surgeonオフィス訪問

Civil Surgeonオフィスを決めたら予約をし、指示通りに必要な証明書類を持参する。複数オフィスで確認したが、どこも以下の書類が求められる。

  1. ワクチン接種記録 (インフルエンザ、COVID-19含む) もしくは抗体検査結果
  2. 身分証明書 (パスポート、運転免許証など写真が入ったもの)
  3. I693フォーム最初の2ページに必要事項を記入したもの (通訳代理人による資料作成の場合は3ページ目も)
  4. 支払い (現金、チェック、カードなど)

I693発行までの日数がオフィスによって異なるので特にホリデーシーズンはそこも確認しておいた方が良い。私が訪問したのは8月中旬であり、医師の夏季休暇にぶつかってしまい7-10日間と言われ、実際には12日程度要した。

Civil Surgeonオフィスで手続きができたらワクチン不足分を接種するなどをして、あとは書類が完了したという通知を待つのみ。そしてその後はUSCISへの発送ですね。

更新履歴

  • 2021年12月: 初版
  • 2024年9月: CDCサイトのリンク更新、ワクチンリスト更新
  • 2024年10月: CDCサイト引用更新
DV2019 Entry Form

DV-2019 は 11月22日 (水) まで!

Diversity Visa – 通称 VISA Lottery – の 2019 年枠の申請期限が間近です。

DV-2019 Entry Form

申請期間

10月18日(水) 〜 11月22日(水)

当初10月3日(火)から11月1日(水)までの予定でしたが、システム側の問題にて3日から10日までに送信した分は正しく処理されておらず、対応後に期間も変更して申請再開したとのこと。

※ 3日〜10日に送信した人は再申請が必要です

さてこの申請、それほど難しくありません。

必要書類と入力に必要な情報

  • 申請者とその家族全員分の
    • 写真(背景なし、眼鏡なし)
    • 氏名(英語)
    • 性別
    • 誕生日
    • 出生市区町村(都道府県ではないので注意)
    • 出生国
  • 申請者の
    • 郵送先住所
    • 居住国
    • 電話番号
    • メールアドレス
    • 最終学歴
    • 結婚・離婚・配偶者の米国籍/グリーンカードなど
    • 子供の数

手続きの流れ

  1. Photo Tool を利用して背景なし写真を規定サイズにあわせて CROP し、保存

  2. 申請サイトより申請

  3. 申請完了後のページを印刷(もしくは PDF などに保存して管理)
  4. 発表期間にサイトに抽選結果を確認
  5. 当選した場合、その際に提供される手順にしたがって面接などの手続きを実施

申請手順書

申請サイト

写真切り取りツール

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