日本国内ではあまり意識していなかったし、ローカルチェーンも多く、ラウンジなどのメリットもそれほどなかったように思う。

しかし、グローバルもしくは北米・欧州でビジネスに携わってくると、航空会社や宿泊施設のプログラムメリットを享受できるかどうかで、滞在時の快適さが変わってくる。

大手ホテルチェーンの IHG、SPG、Marriott、Hilton についてそれぞれどのくらい滞在すればそのステータスを得られるのか、自分でも整理したいと思い以下にまとめてみた。当然、各プログラムごとでステータスごとのメリットは異なるのでレベルによって同じではないが、少なくともステータスを獲得するまでの道のりはこれで理解できる。

あとは、よく訪れる場所や地域にどのチェーンが強いか、などによって優先するチェーンは異なるかな。日本で考えると、ANA系の人はIHGかもしれないし、一般的にはHILTONかなぁ。

達成条件

レギュラー Tier 1 Tier 2 Tier 3
IHG
ステータス: CLUB GOLD ELITE PLATINUM ELITE SPIRE ELITE
宿泊: 10 40 75
ポイント: 10,000 40,000 75,000
SPG
ステータス: PREFERRED PREFERRED PLUS GOLD PLATINUM
宿泊: 25 50
滞在: 10 25
MARRIOTT
ステータス: REWARDS SILVER ELITE GOLD ELITE PLATINUM ELITE
宿泊: 10 50 75
HILTON
ステータス: BLUE SILVER GOLD DIAMOND
宿泊: 10 40 60
滞在: 4 20 30
ポイント: 75,000 120,000
  • 宿泊 – 通年で何泊したかによる条件。一回の滞在で3泊した場合には 3 として加算。
  • 滞在 – 同一ホテルにチェックインからチェックするアウトするまでを1回として数えた回数。仮に3泊連泊してもチェックインとチェックアウトまでは1となるため、1として加算される。一度チェックアウトしても連日宿泊の場合には合わせて1滞在となることがほとんどのため要注意。
  • ポイント – 基本的には滞在で加算される基本ポイント (ベースポイント) によっての加算。ボーナスポイントなどは対象外になるので要注意。

SPG や HILTON は比較的少なめの滞在回数で最上位ステータスまで到達できる。ある場所に連泊する必要がある場合、面倒ではあるが同じチェーンの別ホテルに毎日移動すれば滞在回数を増やすことは可能。

また、SPG と MARRIOTT はグループとなり、上記の表の上下の関係にて、いずれかのステータスとのマッチをしてくれる。SPG から MARRIOTT へのステータスマッチはプラスのように働くが、逆は PLATINUM でない限りあまりメリットがない。

代表的なメリット

レギュラー Tier 1 Tier 2 Tier 3
IHG
ステータス: CLUB GOLD ELITE PLATINUM ELITE SPIRE ELITE
ラウンジ:
レイトチェックアウト: YES YES YES
アップグレード: YES YES
朝食(無料):
SPG
ステータス: PREFERRED PREFERRED PLUS GOLD PLATINUM
ラウンジ: YES
レイトチェックアウト: YES YES YES
アップグレード: YES
朝食(無料): YES
MARRIOTT
ステータス: REWARDS SILVER ELITE GOLD ELITE PLATINUM ELITE
ラウンジ: YES YES
レイトチェックアウト: YES YES
アップグレード: YES YES
朝食(無料): YES YES
HILTON
ステータス: BLUE SILVER GOLD DIAMOND
ラウンジ: YES (*1) YES
レイトチェックアウト: YES YES YES YES
アップグレード: YES YES
朝食(無料): YES YES

(*1) エグゼクティブフロアやラウンジアクセスが対象となるフロアへのアップグレードとなった場合

改めて整理してみると、MARRIOTT GOLD や HILTON GOLD のステータスをまず獲得しておくと、滞在時にメリットを享受しやすいように思えるし、滞在で SPG PLATINUM を狙うのであればそれもひとつかもしれない。いずれにせよ、よく宿泊する方でない限り遠い道のりであるにはかわりないけれど。

参考