マサチューセッツ州では住民に対してOfficial Summons for Juror Serviceというハガキによる陪審員召喚が届くことがあります。ドライバーズライセンスなどの登録情報により届くらしいのですが、この陪審員必ずしも陪審員ができる人に届くわけではなく、グリーンカード (永住権) もしくはVISA滞在者に対して届くこともあります。

Massachusetts Official Summons for Juror Service

「米国民」のみ陪審員をすることができ、召喚ハガキが来た場合には務めるのが義務なのですが、米国民ではない永住権やVISA滞在者は無視して良いかというとそうはならず、必ず対象外 / Disqualified という返事をしなければなりません。

受領後10日以内にオンラインにて返信

召喚ハガキを開くと詳しい手順が記載されています。この通りに従うだけですが、受け取ってから10日以内に返答しなければならないことになっているのでできるだけ早く対応します。

陪審員対象外 Disqualified の申請もこの方法で行います。

MAjury.govにてDisqualified申請

通知を無視したりせず、 https://majury.gov/ にて手続きします。

1. MAjury.gov の Respond to your summons online をクリック

2. Click Here to Beginをクリックして手続きを継続

MAjury.gov form page 1 Welcome to the Massachusetts Juror Service Website

3. ハガキに書いてあるBadge No., PINそして住居のZIPコードを入力してSign In をクリック

MAjury.gov form page 2 Welcome to the Massachusetts Juror Service Website Sign In

4. 名前、Badge No、召喚された裁判所の住所と日付を確認して Continue をクリック

MAjury.gov form page 3 Confirm the Juror Information

4. グリーンカードやVISA滞在のため I am NOT QUALIFIED to serve as a juror を選択し、Next Page>> をクリック

MAjury.gov form page 4 Qualification

5. Disqualification Request にて Not a U.S. Citizen を選択し、理由を通信欄に記入 (例: L1 Visa # 12345678) した上で Next Page>> をクリック

MAjury.gov form page 5 Disqualification Request

6. 陪審員に召喚された人の名前や住所を入力し、Next Page>> をクリック

MAjury.gov form page 6 Juror Name and Address Information

7. E-MAIL NOTIFICATIONSを希望する場合メールアドレスと、今後の連絡方法について希望を選択し、Next Page>> をクリック

YES にすると今後の通知はすべてEメールのみになり、NOにすると手紙で (そしてEメールを入力した場合にはEメールにも) 通知が届きます。

Opt out of providing your email address をチェックすることでメールアドレスの入力を省くことができます
MAjury.gov form page 7

8. 人種に関する情報を選択・確認して Next Page>> をクリック

MAjury.gov form page 8

9. Disqualification Request の入力内容と召喚された裁判所の情報を最終確認し、ファーストネーム、ラストネーム、電子署名の承諾チェックをしてから Next Page>> をクリック

MAjury.gov form page 9 Summary

10. Submission Complete が表示されたら完了

MAjury.gov form page 10

手続き終了

上記の手順による返答にて Disqualified の手続きは終了です。その後マサチューセッツ州から Disqualified に関する通知が届き、Disqualified として受理されたことが確認できると完全に終了です。その通知が確認できるまでは、陪審員に召喚された人は裁判所に来ることとなっていますが、米国民ではないので却下されることはないと思います。

何度も召喚状が来る人もいれば、一度も来ない人もいます。コンピューターによるランダム選定にて陪審員は召喚されるようですが、何度届いたとしても無視せずに返信するようにしましょう。

ちなみに米国民が召喚された場合、上記 5. に記されたいずれかの理由に該当しない限り陪審員として出席しなければなりません。例えば企業に帰属して勤務している人でも例外はなく、企業側がその間の対応をする必要があるんですよ。

申請却下 Invalid Reason Notice が届いた場合

手順 5 の Disqualification Request に不備があった場合には申請が却下 (deny) されることがあります。その場合は手紙かメールで通知がくるので、その不備内容を確認し、改めて手順 1 からオンラインで申請します。